バカな男

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瀬尾春樹は、漂ってくる体臭や、化粧臭さから顔を背けるように、目の下の瑞々しい栗色の髪に鼻をつけた。
ふわりとした感触に、鼻先がくすぐられる。シャンプーの香りだろう。芳しい匂いの粒子の一つ一つに、洗髪したばかりのような、しっとりとした重さがあるようだ。

見飽きた景色が、流れるように過ぎていく
満員の車内には立錐の余地も無く、脚一つ動かせない。
周りに押され、それでなくても密着した身体を、瀬尾はさらに女に押し付ける。

女の腰に右手を回し、ひきつけ、自分の腰に密着させる。
女性らしく、適度に脂肪の付いた、抱き心地のある腰だった。
屹立した男根が、女の腰と、瀬尾の腹に挟まれ、冷たい腹の皮膚に、塊の熱さがまとわり付く。

女が腰を動かすたびに、尻の割れ目に包まれたそれは、生暖い圧力を受ける。
スカートの布を越してさえ、女の羞恥が伝わってくるようだ。
カーブのたびに圧着点はずれ、新たな快感を瀬尾に与える。

空いた左手を女の腿につける。手の甲で、掌で、上下にさする。
女のスカートをつまむ。指の間に、一枚一枚手繰り寄せるように、スカートを引き上げていく。
指に絡みつくスカートの皺が徐々に厚くなる。

たまらない。瀬尾は今日も訪れた幸運に、掌と股間を委ねていた。

数日前のことだった。
小学校の教員の瀬尾は、いつもの時間、いつもの車両に乗っていた。
今の学校に転勤してから、ほぼ三年間、毎日替わらない朝だった。
見たことの無い女性が、そこにいたことを除いては。

電車が揺れた拍子に、瀬尾の手が女の尻に触れ、すし詰めのような乗客に挟まれたまま動かなくなった。
手を除けようと動かすたびに、指先から柔和な感触が伝わってくるのだった。

時折女が横目で覗く。非難と羞恥とが混じっているような視線だ。下唇がきつく噛まれている。
わざとじゃない。瀬尾は女の顔を見ないよう、必死に受け流していた。
けれど、意識とは別に、いや意識すればするほど、瀬尾の股間は固くなっていった。
この変化は密着した体を通して、女にも伝わっているのだろう。

電車が止まり、ドアが開く。人の波に押され車外に出ると、もう女の姿は見えなくなっていた。
瀬尾は呆然としながらも、固くなったままの股間を隠すように歩きだした。
パンツの中が濡れて、若干歩きづらかった。

次の日の朝も女は居た。人の波を縫うように流れてきたという風に、いつの間にか瀬尾の前に現れたのだった。
女は瀬尾の腰に、自らの尻を押し当ててきた。手が知らず、女の臀部に触れる。
女の姿を見て、前日の罪悪感を思い出した瀬尾にとって、それは衝撃だった。

高級そうなスーツの布の感触。指先に触れる、柔らかな肉圧。
頭の中が痺れたように何も考えられない。
しばらく呆然としていた瀬尾は、唾をのみこんだ後、思い出したように掌を動かした。
女の体がぴくりと動く。
もしかして痴女と言うのは本当に存在するのかと、瀬尾は半ば呆れたように指を動かした。

そして、三日目も四日目の今日も、女は居た。
昨日まであった罪悪感は薄れていき、行為はエスカレートしていった。
女が瀬尾の好みだったのもあるのだろうか、女の方も愉しんでいる――。
そう頭の中で言い訳をしていたのかもしれない。

瀬尾はスカートを適当に捲り上げ、ストッキングの中に掌を差し入れた。女の腰が少し落ちる。
女のショーツの上から股間をなぞり、柔らかな感触を愉しんだ後、ショーツの横から指を差し入れる。
ヴァギナは湿っていた。泉に指を浸し、かき回す。
そして、いよいよ奥に差し入れようとした瞬間、右腕に重みを感じた。

右腕に知らない腕が連なっていた。振り向くと、見知らぬ女が瀬尾を凝視していた。
顔に笑みを浮かべているように見える。ピンク色のフレームの眼鏡が印象的だった。

しまった――。高まりきった欲情が、急速に冷えていくのを感じる。
腕を振り解こうにも、力が出なかった。

次の駅で降り、二人の女と共に駅長室で、警察に調べを受けた。
痴漢をした女は、終始泣いていた。もう一人の女は背筋を伸ばし、毅然とした態度だった。
十日間の拘留と罰金五万円。それが瀬尾に与えられた罰だった。

拘置所から出ると、瀬尾は懲戒免職となっていた。
「教育委員会やPTAに責められ、さすがに庇いきれなかった」
と教頭に説明を受けた。抗う気も起きず、瀬尾はそれを淡々と請けた。
同僚の教師たちに、白い目で見られながら、挨拶を済ませ、学校を後にした。

家に戻り、たまっていた新聞をみる。一週間前の社会面に、瀬尾のことが書かれていた。
『――堕落した聖職。教師が痴漢で逮捕』
大きくは無いが、市名と職業、実名とが記されていた。
顔写真が載っていなかったのは、まだ救いだったのだろう。
しばらくして、瀬尾はアパートを、追い出されるように引き払った。

同じ市内で住むところを見つけた瀬尾は、毎日のように町を歩いていた。
職を探していたわけではなく、退屈で、家でじっとしているのが苦痛だっただけだ。

その日は特別暑かった。涼を求め、デミアンという喫茶店に、瀬尾はふと立ち寄った。
客は疎らで、主婦と思しき女が三人固まり、窓際には若い女性が一人いるだけだった。

瀬尾は、窓際の女性に思わず見入った。
短い髪を首の辺りでまとめ、ピンク色のフレームの眼鏡をしている。
制服なのだろう。ベージュのストライプのブラウスと、ベージュのスカートを身に着けていた。

忘れもしない。
痴漢をした女の顔はもう覚えていないが、腕をつかまれたあの女の顔は、なぜかはっきりと覚えている。
瀬尾は、よく見える場所に座り、新聞に目を落しながら、横目で女の様子を伺う。
女は書類に目を落していた。時折、紅茶を口に含んでいる。
暫くして、女が席を立つ。
背筋を伸ばして歩く姿が、彼女のすらりとした身体を凛と見せていた。
女が店から出て行ったのを確認したあと、瀬尾も会計に立った。

「今の女の人、よくみえるんですか」

伝票を渡しながら、何気ないふうに、ウェイトレスに聞いた。

「どうかされましたか」
「前に一度、お世話になった方の制服に似てる気がして。この辺りの人かなと思って。声をかけようか迷ったんですけど」
「ああ、それなら前の会社の方だと思いますよ。たまに接客に使われているようですね」

ウェイターは、そういって向かいのビルを示した。エメラルド・スタッフという人材派遣会社らしい。
我ながら下手な嘘だと思ったが、特に警戒はされなかったようだった。
もっとも、お世話になったというのは、あながち嘘ではないのだが。

「へえ、そうですか。ありがとう」

瀬尾は礼を言い、店を出た。

ビルは、幾つかの会社が入っている雑居ビルのようだ。
看板を見ると、エメラルド・スタッフは3階にあるようだ。
瀬尾は近くの電話ボックスに入り、電話帳を手に取った。

いったい俺は何がしたいのだろう。あの女に会って、どうしたいのだろうか。
分厚い電話帳を繰りながら、瀬尾は考えた。
処分は重すぎると思うけれど、免職になったのは自業自得だ。
けれど、あの女に邪魔をされなければ、そんな結果は無かったに違いない。
見ず知らずの相手に人生が狂わされる。それは事故にあったのと同じだ。
瀬尾は親指の爪を噛んだ。

――話を聞いてみたい。それだけだ。
瀬尾は自分を納得させる。

電話番号を見つけ、一呼吸置いてダイヤルをプッシュした。
二コール程で、快活な女性の声がした。

「あ、すみません。お伺いしたいのですが、そちらにショートカットで、ピンク色の眼鏡の女性はいらっしゃいますか?」
「はい? 恐れ入りますが、どちら様でしょうか」

電話の女性は、明らかに不審な声だった。考えてみれば当然だろう。

「すみません。私、中尾と申します。
 先ほどデミアンという喫茶店で、書類を忘れていかれたものですから。
 困っていらっしゃるかなと思いまして」

確認してみますとの返答の後、電話は保留音に替わった。
1分ほどして、保留音が途切れた。応答にでた声は、先ほどの女性とは違っていた。

「どうもお待たせしました」
「あ、ご本人ですか?」
「はい、桜山といいます」

瀬尾は、首筋の辺りが粟立つのを感じた。受付が、苗字だけでも漏らしてくれれば上出来と思っていたからだ。
本人がでるとは想像だにしなかった。
声が震えそうになるのを抑えつつ、瀬尾は適当に話を会わせ、
三十分後に、デミアンで会うことになった。

再びデミアンに入り、外から見えづらい席に座る。
注文をとりにきたウェイトレスは不審な目だったが、無視することにした。
傍らに、来る前にディーラーでもらってきたパンフレットの封筒を置く。

アイスコーヒーの氷は溶け始め、グラスの周りを水滴で浸し始めたとき、
女が店に入ってくるのが見えた。時計を見ると、時間きっかりだった。
紛れもない。本当に本人だった。余りの無警戒ぶりに、瀬尾は半ば呆れる思いだった。

「すみません。お待たせしました。お手数をかけたようで」

女が瀬尾の正面に周り、深くお辞儀をする。
顔を上げた女を見ると、表情が、微笑から徐々に驚きに変わっていったようだった。
口を少し開き、呆然と瀬尾の顔を見つめている。

「どうかしましたか」

瀬尾が語りかけると、女は目を左右に動かしたあと、椅子に座った。
一呼吸置いて、瀬尾は再度同じ言葉をかけた。「いえ」声は明らかに動揺していた。
桜山といったか。まさかこの女も、覚えている?

「あの、書類は・・・・・・」

女が話し出す。

「そんなもの、ありませんよ」
「え」
「単にお礼がしたかっただけです。あの時の」

瀬尾は笑みを造って見せた。女は眉を顰め、瀬尾を見ている。
女の目の前に、アイスティーが置かれた。ウェイトレスが瀬尾の顔をちらりと見ていった。

「用が無いんでしたら、帰ります。迷惑です」

女が腰を上げようとする。瀬尾は、立ち上がろうとする女の手を掴んだ。
白い手首は、力を込めると折れそうなほどに細かった。

「今度はお宅で会いましょうか。桜山さん。住所なんて、調べれば分かるんだ」
「・・・・・・なんなんですか。あなた。警察を呼びますよ」
「呼べばいい。教師を免職され、アパートも追い出された。俺の人生は終わっているんだ。
 あんたのおかげで」
「そんな、私のせいじゃ・・・・・・」

瀬尾は女を睨みつけた。

「あんたは、そのちっぽけな正義感で満足したかもしれない。けど、確実に二人、不幸にしたんだ」
「え?」

何を言いだしたのか、自分でも分からなかった。
自分の中のもう一人が、醒めた目で見つめている。
胃の辺りがきりきりと傷みだす。けれど、一度出た言葉は止められなかった。

「お互い良い思いをしていたんだ。俺も、彼女も」

さっき居た主婦たちは、とっくに帰ったようで、
客は瀬尾たちだけだった。他に客が居ないのが幸いだった。
ウェイトレスが、ちらりと、そして何度もこちらを見ている。

女は、握られた手を振り解いた。
瀬尾をじっと見据えて、呟く。

「勝手ですね」

目には明らかな侮蔑の色が浮かんでいる。

「彼女が良い思い? 知らない男に触られて、気分が良いわけ無いじゃないですか」
「濡れていたさ。あんたに何が分かる」

瀬尾は女の胸を見た。貧相な胸だった。少なくとも男性経験が豊富のようには見えなかった。

「おめでたい人だわ。――いいわ、教えてあげる」

女は椅子に腰を下ろし、組んだ手に顎を乗せた。
声のトーンが少し低くなったようだった。

「はめられていたのよ。瀬尾さん」
「何だって」

女は、ストローの袋を破り、アイスティーに口をつけた。
瀬尾は言葉の意味が分からず、椅子に崩れ落ちるように座った。

「はめられた?」
「彼女が痴漢され、私が告発の役。依頼者はフリーのライター。今回は、教師なら誰でも良かったの」

今回は? 教師なら? どういうことだ。
背中を大粒の汗がつたう。
首筋に拭きかかるエアコンの風が冷たい。

「・・・・・・どういう、意味ですか?」
「いろんな人が居るもので、いろんな派遣依頼が有るのよ。今回は、さっき言った記者の方ね。
 教師の堕落。そう云う、背徳の図式を、面白がる方もいるみたいで」
「・・・・・・」
「痴漢役の彼女も契約。契約は一週間で二十万円。
 それが高いか安いかは分からないけれど、少なくとも私は、多分、無理ね。
 彼女、アダルトビデオなんかにも、ちょっと出ていたようだけど」

女は口許を上げて言った。
胸が苦しい。胸の奥から冷たいものがこみ上げてくる。

「・・・・・・なんていう女優なんだ」
「さあ、答えられないし、答える必要も無いわ。それに、言ったところで、きっと知らない名前よ」

女はハンカチを取り出すと、そっと鼻の辺りに当て、すぐにバッグに戻した。
淡いグリーンに花柄をあしらったデザインだった。

「あんたは?」
「え?」
「あんたは、なにか、楽しかったのか?」

瀬尾は搾り出すように呟いた。
アイスティーの氷がカラリと音を立てた。グラスの側面にはびっしりと水滴が付いている。
ストローの口にうっすらと、口紅が残っていた。

「仕事ってのもあるけど、あなたがさっき言ったように、ちっぽけな正義感。それだけかしら。
 私は痴漢なんて、この世から消えれば良いと思ってる。
 少しでも抑止力になればと請けたの」

女はストローでグラスをかき回した。

「最初からあなたを狙ったわけじゃないの。痴漢した男が、調べてみたら、たまたま教師だっただけ。
 免職は気の毒で、あなたは運が悪かったと思うけれど、自業自得じゃないかしら。
 もっとも、私に会ってしまって、わざわざ知ってしまったのが、一番不幸だと思うけれど」

そう言って、女は席を立った。

「待ってくれ」

瀬尾は止めようと手を伸ばす。その拍子、瀬尾の手がグラスに当たった。
倒れたグラスからアイスティーがテーブルに零れ、女のスカートを濡らしたようだった。

女は瀬尾をじっと見つめる。
ウェイトレスが駆け寄ってくると、女は奥に歩き出した。洗面所だろう。
女の後ろ姿を目で追う。スカートから覗く、ふくらはぎの細さが目に付いた。

ウェイトレスは手早く片付け、去って行った。
瀬尾は両手を広げ掌を見た。じっとりと汗ばんでいた。

ちっぽけな正義感。そんなもので人生を棒に振ったと思うと、妙に悔しかった。
落ちたのなら、潔く一人で落ちる。けれど落されたのなら、黙って落ちるのは嫌だった。

アイスコーヒーを口に含む。氷がすっかり溶けてしまったようで、水っぽかった。
瀬尾は一気に半分ほど飲み、大きく息をはき、席を立った。女の向かった奥に脚を進める。

洗面所のドアはひとつだけで、男女共用のようだった。
手洗い器が外に無いところを見ると、トイレと同じ部屋にあるのだろう。
この当たりの古臭い感じも、この喫茶店が流行らない要因の一つなのだろう。

瀬尾はノブに手を置いた。出てくる瞬間を狙おうとしたが、意に反してドアの鍵はかかっていなかった。
ここで会ったことといい、案外無防備な女だ。
瀬尾はためらわず、一気にドアを引いた。

女は、鏡に向かい、口紅を引いていた。こちらに気づくと、目を大きく見開いた。
瀬尾は無言で近寄り、女の腕を取った。羽交い絞めにし、置いてあったハンカチで女の口を塞ぐ。
言葉にならない声が、女から漏れる。
紅筆が音を立てて落ちた。
左手で女の頭部を押さえながら、瀬尾はドアをロックした。

女が身体をよじり、腕を振り束縛を解こうとする。
腕が化粧ポーチに当たり、床に落ちて中味が散乱した。
瀬尾は右手で女のブラウスの合わせ目を掴み、力を込めて引いた。

手ごたえが軽くなり、糸の切れる軽い音がした。
瀬尾は大きく開いたブラウスの隙間に右手を突っ込んだ。申し訳程度の膨らみがそこにあった。
瀬尾は、それを強く押しつぶし、捻る。包んでいるブラジャーが崩れ、時折指先に、膨らみが触れる。
柔らかな、なまの肌の感触があった。女から漏れる息が荒く、短くなる。

女が束縛から抜けた。力のバランスが崩れたのだろうか。
女はドアに向かい、勢いよくノブを引いた。
金属音を立てて、ドアが揺れている。瀬尾は背後から、女の腰を抱いた。
ノブにしがみつく女を、力任せに引き剥がした。

洗面台の端に置いてあった一輪挿しが、肘に当たり落ちた。
磁器や陶器ではないようで、割れずにごろりと転がっただけだった。

瀬尾は前に回り、全体重を女に預ける様に、壁に女を押し付ける。
背中を強く打った女は、低く、苦悶の声を上げた。瀬尾は女の顔を両手で掴むと、吐息を漏らす唇に吸い付いた。
生暖い感触の奥に、紅茶の甘い香りがした。
吸い付いたまま両手を放し、女の腰に回す。細い腰だった。
壁のタイルが腕に触れる。妙に冷たい。

尻をまさぐり、女ともみ合っていると、左手にスカートのホックが触れた。
瀬尾は指でホックを外し、ファスナーの首を力任せに引き下げる。
女の腕が左手をつかみ阻害する。瀬尾は右手で女の後頭部を掴み引き付けると、もう一度唇を吸った。
きつく閉じられているが、唇を覆うように、むさぼりつく。
女の眼鏡がずれ、乾いた音を立てて落ちた。

女の左手の抵抗が緩む。スカートのファスナーを限界まで一気に引きおろした。
そして、女を引きずるように押し倒す。
仰向けになった腹にまたがり、両腕を抑え、女を見下ろした。
女の膝が、背中に当たる。
狭い洗面所の室内のせいで、脚が伸ばせないのだろう。

胸元は乱れ、薄い乳房が覗いている。
頬は高潮し、口周りは唾液のためか、鈍く光を反射していた。
瞼の下は赤く腫れ上がっていたが、それでも目は瀬尾を凝視していた。

瀬尾はズボンを下ろし、すっかり硬くなった男根を取り出した。
先端が粘膜で濡れている。瀬尾は赤黒いそれを、女の目の前で扱き出す。
女は目をそばめ、横を向いた。

瀬尾は肉棒を女の頬に当てた。頬の冷たい感触が心地よい。
股間を、指で刺激していると、高揚感とともに白濁した粘液が流れ出した。
油のように粘度を保ちながら、ゆっくりと女の顔を伝い落ちて行く。
瀬尾はそれを指で拭うと、女の唇に差し入れた。

「いいざまだな。カモにした男に、嬲られる気分はどうだい」

女は唾とともに、精液を吐き出した。
小さな唇の周りが、グロスで塗布したように鈍く光っていた。

「・・・・・・最低ね。こんなことして、どうするつもり」
「知らないな。どうせ終わった身だ。このまま死ぬのも悪くない」
「・・・・・・」

瀬尾は後ろに手を伸ばし、女の股間に手を差し入れる。スカートは膝の当たりまでずり落ちてしまっていた。
ざらついたストッキングを摘み、伸ばし、放す。皮膚が叩かれる、乾いた音がした。

「あんた、わざわざ知ったのが、一番不幸だと、さっき言ったな」
「・・・・・・」
「俺もそう思う。けど、それはお互い様だ」

女は瀬尾の目を見据える。短いまつげが小刻みに震えている。

「勝ち誇ったのだか同情だか知らないが、仕掛けたタネをばらすのは馬鹿だ。
 仕留めたら、そのまま逃げていれば良い。
 傷つけた相手に、わざわざ塩を塗りつける真似をするから、巻き添えを食うんだ。
 こんなふうに――」

瀬尾は再度ストッキングを摘み、力任せに引く。伸びきったナイロンに、伸びた爪をこすりつける。
布の裂ける感触がした。ちりちりと乾いた高い音がする。
避けたストッキングの隙間に手を差し入れた。木綿の柔らかい感触が有る。

瀬尾はさらにその下に掌を潜り込ませた。むっとした湿度の中に、茂みがあった。
硬く閉じられた脚の間に、強引に手を入れる。
奥の亀裂をなぞると、女の体が激しく揺れた。

「――馬鹿な男」
「なに?」
「馬鹿だっていったのよ。負け犬らしく、尻尾巻いて隠れていれば良いのに」

甲高い怒声が聞こえた。ドアが激しく叩かれていた。ノブが激しく上下している。
いつの間に?
従業員だろうか。ただならぬ気配に、様子を見に来たのに違いない。

「傷つけた? 自分でガラス踏んで、割れただけじゃない。
 死んでも良い? どうせ、死ぬ覚悟なんてないんでしょ。
 都合が悪くなれば衝動的にレイプ。自分のことだけ。最低の人種だわ」
「な・・・・・・」
「記者の彼、喜ぶかも知れないわね。昨日の今日に、また教師」

返す言葉が見つからなかった。

女は瀬尾を押しのけ、立ち上がる。
破れたストッキングを下ろし、ショーツを脱いだ。
壁を背にして座り、脚を開き、膝を立てた。

呆然としている瀬尾を見ながら、女は言った。

「どうしたの。したいんでしょ?」
「・・・・・・」

瀬尾は起き上がる。突き出された膝に手を置く。内腿は透き通るほどに白かった。
脚の間から女の陰部が覗いている。
瀬尾は、萎え始めた男根を支え、陰部に顔を近づけた。
グロテスクな陰影の、性器を見ているうちに、不覚にも涙がこぼれてきた。

その直後、頭部に強い衝撃がした。
目の前を、水しぶきが、スローモーションのように、ゆっくりと飛び散る。
散りきらないうちに、もう一度、後頭部に重い衝撃が走った。

瀬尾は、女の胸に崩れ落ちた。
床の上に一輪挿しがあった。周りが真っ赤だった。
瀬尾の目の前が同じ色に染まる。
そして、世界がぐらりと揺れて、ゆっくりと昏くなった。

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