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乗合バス

ミナト乗合自動車は、1932年型のシボレーを、5台も持っていた。

今、そのうちの1台が警笛を鳴らして、香椎村の踏切へ差しかかる。

「登美ちゃん、汽車を見てくれ」

新高運転手は客の少ない車内をふり返って、いつものように言った。

「はぁい」

可憐な声をあげて、車掌の登美子が、後部デッキから身を乗り出す。

博多行きの急行も、小倉行きの貨物列車も、すでに通過したようで、
踏切の周囲には人影もなく、一条の線路が夕陽に赤く染まっていた。

「オ――――ラ――――イ!」

澄んだ声があたりに響いて、バスはガタガタと踏切を乗り越えていく。

雑木林の一本道へ入ると、新高運転手は片手で煙草を取り出した。

登美子はデッキの安全ミラーを覗き込んで、風に乱れた髪を整える。

「お登美さん、そんなにお櫛が気になるかい」

山高帽の客がからかって、登美子は髪を押さえたまま、頬を染めた。

女車掌というものは、全国どこでも西洋風に髪を短くしているもので、
登美子もご多分にもれなかったが、そのわりにはモダンに見えない。

数えで十八という若さのせいか、生来の引っ込み思案のせいなのか。

しかし、実情はともかく、きゃしゃな体を紺色の制服に包んでいれば、
一応はモダン・ガールなわけで、それが登美子の密かな喜びだった。

「しかし、お登美さん、綺麗になったね」

山高帽の客が上機嫌で続けると、登美子は含羞みつつも微笑した。

「ほら、アンヨだって、そんなに長くなって」

白手袋をはめた登美子の手が、ぎゅっとスカートのひだを押さえる。

「いい人でもあるのかね、どうなんだい?」

「そんな…… ありません、そんなの……」

ようやく登美子が答えると、だまって見ていた鳥打帽が口を挟んだ。

「女車掌のイロは運転手、って言うぜ」

客の目がいっせいに運転席のほうへ向いたが、新高は平気な顔で、
悠然とハンドルを回しながら、煙草の煙と一緒に、都々逸を吐いた。

エーエ 二度とォ――惚れェ――まいィ 運転手のォ――畜生め
敷き逃げェ――――したァ――ままァ――――知らン――――顔

車内に哄笑が渦巻き、登美子は真赤になって、うつむいてしまった。
定刻に5分遅れて、新高のバスは終点の停留所、折尾へ到着した。

少ない客が降りきって、めいめいに歩き去っていくのを見届けてから、
手動ブレーキを引き、エンジンを停止して、新高はぐうっと伸びをした。

この折尾の停留所で、1時間待機してから折り返し、元来た道を帰る。

新高は煙草に火を点けると、のんびりと宵闇せまる車内をふり返った。

「登美ちゃん、お疲れさん」

「……知らないっ、新高さんなんか」

登美子は、料金鞄の口金をパチッと閉じると、ぷいとソッポを向いた。

あの都々逸、冗談とはわかっていても、変な冗談の種にされるのは、
登美子には耐えられなくて、それは少女らしい潔癖というものだった。

新高は笑って、制帽のひさしを引きおろすと、運転席の背へ沈んで、
変速レバーの横にだらりと垂れさがった手は、手袋をはめていない。

毛の生えた手の甲、節くれだった指を、登美子は見るともなしに見る。

先週の身検で、登美子の体を調べたのは、他でもないあの手だった。

身検は、料金着服を防止するため、抜き打ちで行われるものだから、
医者が間に合わなければ、社員が代行するのが通例になっている。

あの日、控え室に入ってきた新高は、苦りきった顔をしていたものだ。

居合わせた車掌たちはクスクス笑い、新高はぶっきらぼうに振舞い、
登美子が医者でもない男に体をさらしたのは、それが初めてだった。

以来、あの時のことを思うと、妙に体が熱くなるようで、今も――――

「おや、降ってきたな」

窓枠が風に震えて、黒一面のガラスに水滴がポツポツと落ちている。

やがて、雨に追われるように、闇の向こうから人波が押し寄せてきた。

学生帽、軍帽、ソフト帽がゆれて、まっすぐ後部デッキに群がってくる。

10人、20人、たちまちのうちに定員を超え、立錐の余地もなくなった。

「奥のほう、詰めてくださぁい」

なんでも、折尾の集会場で、玄洋社の壮士の演説会があったそうで、
満員の聴衆のうち、半数は汽車の駅へ、半数はこっちへ来たらしい。

その中には、行きのバスに乗っていたのも何人か混じっているようで、
山高帽や鳥打帽などは、結論のみを聞きかじって帰ってきたと見える。

時計を確認し、新高がエンジンを掛けると、遠くから登美子が叫んだ。

「オ――――ラ――――イ!」

白い光線が一本道を照らして、超満員のバスは定刻通りに出発した。
6気筒のエンジンは、大幅な重量超過に激しいうなり声を上げている。

車内の喧騒もそれに負けないほどで、演説の余韻冷めやらぬ人々は、
満州の治安を声高に論じて、その中心にいるのは山高帽の客だった。

登美子はといえば、議論の輪から遠く、奥のほうで人に挟まれている。

デッキに立つのが通例なのだが、客に押し込まれてしまったのだった。

これでは切符を切ることもできなくて、あまり褒められた状況ではない。

濡れた上着や外套に挟まれているうちに、自分の制服まで湿ってきて、
登美子は暗い顔で、手に持った切符切りの銀鋏を、ぱちん、と鳴らした。

その時、車体が大きくカーブを切って、登美子はぐっと肩をつかまれた。

「おっと、すまねえ」

「あ、いえ……」

愛想笑いを浮かべて顔をあげると、目の前の鳥打帽が微笑んでいた。

しかし、肩に置かれた手は、離れると思いきや、ぐっと食い込んできて、
鎖骨を親指に圧迫され、痛みを感じて、登美子は思わず眉をしかめた。

「あの……」

おずおずと口を開くと、手は肩から滑り落ち、ふくらみの上に止まった。

(!)

驚いて見上げると、鳥打帽は能面のような表情で、こっちを見ている。

登美子がそっと顎を引き、自分の胸のあたりに視線を落としてみると、
真鍮のボタンの横に優しそうな手があって、指の爪が一枚もなかった。

博奕打ちは指の感覚を鋭敏にするために、爪を剥がしてしまうものだ。

(……怖い!)

這い上がる恐怖から、体をひねって逃げようとしても、状況が許さない。

肩をゆらして手をずらそうとしてみても、ぴたりと吸いついて離れない。

(どうしよう……)

登美子が息を詰めて、思い惑っているうちに、手が静かに動き出した。

外のほうへ導いたかと思えば、内へと引き戻し、手のひらで圧迫して、
細い指がひらき、童の手鞠でもつかむように、乳房に食い入っていく。

(いやっ)

拒絶の叫びは声にならなくて、手の動きは少しずつ速度を増していく。

こんなことなら、胸に布でも巻いてくればよかった、と登美子は思った。

お裁縫の授業で作った綿の乳当ては、どこへやってしまったんだっけ。
雨は次第に激しさを増していき、車内に湿気と体温がこもっている。

しかし、登美子の体が熱いのは温度のせいだけではないようだった。

指先が乳房の尖端をとらえて、ぐるりぐるりと小さな円を描いて動き、
軟膏を塗りつけられるような感覚のうちに、だんだん熱を帯びてくる。

熱は次第に広がり、体の末端が火照って、研ぎ澄まされていくようで、
手袋ごしに金属の感触がよみがえったのは、切符切りの銀鋏だった。

(……)

登美子は涙にうるんだ目で、鳥打帽を睨みつけると、銀鋏を鳴らした。

ぱちん!

こんな真似を続けるなら指を切ってしまうわ、という脅しのつもりだが、
通じると思っている時点で、正常な判断力を保っているとは思えない。

鳥打帽は眉ひとつ動かさなかったが、しかし、その手は動きを止めた。

登美子の目に安堵の色が浮かんだのも束の間、胸を後にした指先は、
体の中心を鳩尾のほうへ滑って、へその上で遊び、さらに下へ向かう。

(えっ?)

混乱した登美子の意識は、ほんの一瞬、腰骨のあたりへ向けられた。

そこに料金鞄があったからで、車掌としては模範的な反応と言えるが、
今まさに背徳漢の手にかからんとする少女としては、いかがなものか。

反射的に腰をねじろうとした、その隙を突いて、手が下腹をとらえた。

(きゃっ……)

脚の付け根に手のひらが押しつけられ、中指が太ももを割ろうとする。

登美子はぎゅっと太ももに力を入れたが、そのぶん裾に余裕が出て、
指がパッと動いたかと思うと、するするとスカートをたぐり上げてしまう。

これぞ博奕打ちの妙技というべきか、花札でも滑らせるような早業で、
真ん中をめくられたスカートの奥に、キャラコのズロースが白かった。

悲鳴をあげる隙もなく、登美子はもう、どうしたらいいか分からなくて、
涙をぽろぽろとこぼし、スカートの上に雫が落ちて、じわりとにじんだ。

しかし、無情な指はおかまいなしに入り込み、ズロースの皺をなぞる。

そして、胸の尖端を探ったのと同じ要領で、小さな突起を見つけだす。

ぴくん!

登美子の肩先が震え、腕がゆれて、銀鋏が、ぱちん、と音を立てる。

指は白い布を押さえつけながら、突起の両舷をゆっくりと這っていき、
掬うようにして下辺をくすぐると、閉じていた太ももが、しどけなくなる。

登美子は眉根を寄せ、ぎゅっと目をつむると、濡れた唇を噛みしめた。
ひどい吹き降りになって、激しい雨音と競うようにエンジンがうなる。

湿りきった車内に、ほのかに甘い匂いがして、灰色の煙が漂ってくる。

雑木林の一本道へ入って、新高がいつものように一服しているのだ。

(新高さん……)

車掌の沈黙をおかしいとも思わぬ新高に、登美子は怒りを覚えたが、
浮かんできたのは新高の顔ではなく、先週の身検の指の感触だった。

くちゅ

「あっ」

その部分に直接に触られて、登美子の唇から小さな叫び声がもれた。

鳥打帽の口元がかすかに歪み、ズロースの裾から入り込んだ指先は、
ひやりと冷たくて、それは登美子のほうが熱いからかもしれなかった。

波線をなぞった指は、再び突起を探りあて、遠慮なしにこすり始める。

登美子はたまらず、ぐうっと背伸びをして、爪先立ちになろうとしたが、
揺れる車内では無理というもので、たちまち床に踵をついてしまった。

「ひっ」

爪のない指の先端が、登美子の淵へすべり込んで、すぐに出ていき、
撫でさすって、ちょいと突っついてから、今度は確信をもって侵入した。

縦横に向きを変えながら、柔らかい肉をくじっては、前へ掻き出して、
他の指は外でうごめき、打ちつけるように刺激して、挟み込んで嬲る。

(いや…… こんな……)

とめどなく涙があふれ、太ももの内側を、ひとすじの液体がぬめって、
息づかいは切なく、体の震えが止まらなくなって、銀鋏が音を立てた。

ぱちん ぱちん ぱちん

くちゅ…… くちゅ…… くちゅ……

淫らな音は激しさを増していき、指の動きが速まって、一瞬、止まった。

そして、ずぶりと入り込む。

登美子の手から、銀鋏がすうっと抜けて、床のほうへと落ちていった。

カシャ――――ン……

「登美ちゃん、汽車を見てくれ」

「オ――――ラ――――イ!!」

絶叫と同時に、登美子は目の前が白く染まるのを感じて、意識を失い、
数秒後には、鳥打帽も、新高運転手も、強烈な白い光に包まれていた。

豪雨を衝いて驀進してきた博多行き臨時列車の、前照灯の光だった。

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