赤い月

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時折吹く風に、心地よさと言うよりも肌寒さを覚える。
夏と言う、鬱陶しく空気を覆っていた蒸し暑い季節は、暦の示すまま時間に運び去られ、
日中の厳しい暑さを残しながら、このまま過ぎ去ってていってしまうのだろうか。
四季は、日本に住んでいれば、地域差はあるにせよ、誰しもが共有する出会いと別れのリズムだろう。
季節と言う安定期に身をおいてみれば、慣れた気候が去っていくのに、
季節に合わせた生活が変化することに、少々の名残惜しさが生じる。
それは、幾度そのリズムを味わったとしても変わらないものなのだろうか。

「もう秋か……」

いつもより一本遅いバスから一人降車した本山由紀江は、
二の腕をさすりながら、一人呟いた。
夜風に乱された髪を手櫛で梳くと、黒髪がしなやかな曲線を描きながら、
肩の辺りにゆっくりと集まり落ち着いていく。

由紀江にとっては、学生として感じることのできる最後の夏だ。
それだけに、過ぎ行く季節の足音はより感慨深い。

この停留所の傍らの樹が芽吹き、天井が、満開の薄紅色に染まるのを見ることはもうないのだろうか。
そう思いながら由紀江は、路地へ折れていった。
秋の気配を乗せた夜風は徐々に強くなると
上空の東風が、ゆっくりと薄い雲を追い払っていく。
漆黒から紺青が顔を出すと、それに伴って和紙に一滴の朱を垂らしたような月が現れた。
円弧を描くはずの輪郭は塵に滲み、空との境界線はどこかおぼろげで、いつもより一回り大きく見える。

 

気味が悪い。
由紀恵は、まっすぐ東に向かう帰宅路の間中、ずっと正面に居座り続ることになるであろう赤い月に目を奪われた。
禍々しいその存在を誇示するかのように、由紀江の網膜に張り付く。

地震月とも言われる。
大きな災厄が起きたりすると、日常と違う現象にその因果を求めようとするのは良くあることだ。
けれど由紀江の目に映るそれは単に、金色の月光が長い距離を走っている間に、
青色光が大気中の水や塵に分散、あるいは吸収されしまっただけの現象でしかなく、
年に数回目にするような、ごく「自然」な現象だ。

しかし、いくら「自然」現象といえども、由紀江の目に否応無しに入り込んでくる異様さは、
変質者が出没したという、数週間前に新聞の市内版に小さく載った記事を呼び起こさせる。
その記憶が形になるにつれ、由紀江の不安が揺り起こされていく。

遠くでの出来事であれば、さほど気には留めなかったのだろう。
しかし同じ町内という身近な、しかも性犯罪という事件は、由紀江のような若い女性には、ことさら恐怖だった。

ここ暫くは、この暗い路地を避け、遠回りになるが、明るい表通りを選んではいた。
けれど、何事も起きないでいると、わざわざする5分の遠回りが馬鹿らしくなってくる。
危機感が馴れに麻痺され、「自分は大丈夫」という根拠の無い自信に塗りつぶされていき、
いつのまにか日常の片隅に燻ぶっていってしまっていたのだった。

引き返そうか。でも家はもうすぐだ。いざとなったら走っても帰れる距離……
明日から、また戻そう……
由紀江は、不安を抱えたのか、心なしか重くなった足を急かすように歩く。
古ぼけた街灯は、薄暗い橙色で自らの足元のみを照らしている。
その傍らのコカコーラの自動販売機が、寂しげに営業を続けている。
通る人の少なさに、商売になるのかと由紀江は思うが、
こういう心細い街灯のもとでは、自販機の明かりでさえ有難く感じる。
由紀江はそう思いながら自動販売機に目を向けた。

ふと、向けた先で、黒い何かが動いたような気がした。
そして、その黒い何かは、由紀江が確認するよりも早く、
由紀江の目の前に飛び出してきた。

ぞくりとした。
両腕が粟立つ。足元から脳天を、一気に寒気が貫く。
全身を走った冷気が、脳に送られる血液を凍らせたかのように、由紀江の神経を凍りつかせた。
「きっ」っと声にならない短い悲鳴を上げるのが精一杯の反射だった。

薄闇に浮かんだ人型。
闇に溶け込むような、黒い薄手のコート。

そしてコートの内部に、胸から腰にかけて浮かぶ寒々しげな肌の色。
裸だった。
広げられたコートの裾の中でむき出しになった、およそ他人に見せるべきでない部分。
男は、それをを由紀江に見せ付けるように誇示している。
その黒々した物体が、飛び出した慣性で、卑猥にも左右に揺れていた。

顔の高さ辺りに、闇に不釣合いな乳白色が三日月状に浮かんでいる。
喜悦をあげているようにも見える。むき出しになった歯なのだろうか。

もしも白昼の陽光にかざしてみれば、おそらく滑稽で痛々しい光景だろう。
けれど、暗闇の中で、そして赤い月を背景にして怪しく浮かぶその痴景は、
由紀江の疑心暗鬼と相まって、よりいっそう恐怖を煽っていった。

 

逃げなければ――。
声を――。
脚がすくむ。言葉が喉に張り付く。驚きに。恐怖に。

男が、愉悦を浮かべながら、ゆっくりと由紀江に近づいてくる。

「ひ・・・・・・」

由紀江はくぐもった声を漏らしながら後ずさる。
そして一気に、男と反対側に、一気に駆け去った、いや、駆けようとした。

瞬間。
由紀江は、視界がくるりと回転するのを見ると、背中に呼吸の止まるような強い衝撃を受けた。
いつのまにか道路にはみ出ていた、自販機のくず入れに躓いて転んだようだった。
路地脇の塀に背中を打ちつけたらしい。
履きなれたパンプスが、脱げて足元に転がっている。
ジーンズでなければ、腿の辺りを擦りむいていたかもしれない。

「痛ぅ・・・・・・」

痛みをこらえながら、飛んだ思考を確認する。
そうだ・・・・・・逃げなきゃ・・・・・・
由紀江は、脱げたパンプスを取ろうと手を伸ばす。

しかし、手を伸ばせば届くはずのパンプスを急に見失った。
視界が完全に塞がれているかのように何も見えない。
周りをぐるり壁に覆われたような、息苦しい錯覚。
頭部に感じる圧迫感。
そして、鼻面に当たる、柔らかさ。生暖かさ。嫌らしさ。卑猥さ。
何?コレは?
もしかして、さっき見たアレ?。

見せ付けられた陰部を、顔面に押し付けられている、と由紀江は感じ取った。
この状況、そしてこの感触。きっとそうだ。
男に頭部を押さえつけられている。

「止め・・・・・てよ・・・・・・」

由紀江は視界を塞ぐ壁を、両手で思い切り押す。
その汚らわしい感触は、由紀江が抗っても、吸い付くように貌にまとわり付く。
回転しながら、鼻腔、眉間、唇と由紀江の貌を、軟体動物のようにぐにゃりと覆う。
外道と違うのは、この卑猥なまでの生暖かさ。「男」を誇示するような悪臭。
由紀江の、女としての矜持を奪うような、悪意を持った動き。
そして――。

いつしか硬体となっていった。
由紀江の抵抗を受けるたびに、由紀江の悲鳴が漏れるたびに。
男の興奮が高まるたびに、その柔らかいモノは固張し、怒張していく。
湿り気を帯びた汚らしい先端が、由紀江の顔中に軌跡を描いていく。
ひひぃ、と息の長く甲高い音が、由紀江の耳に届き始めた。
狂ったような。それ以外に形容することのできない、耳障りで醜い音だった。
遠くで窓の開けたような音がしたような気がする。
誰かが、表の雰囲気のただならぬ感じに気づいたのだろうか。
助けて――。
由紀江は頭の隅で念じる。

念じながら必死に抵抗をする。
声を上げるために、口は開けられない。
男の肉棒が、由紀江のきつく閉じられた唇をこじ開けようとしているからだ。
口をあけたら最後、この汚らわしいものが飛び込んできてしまうように感じるからだ。
フェラという、そういう行為があることは知っている。
それは男性の支配欲を満足させるだけの、愚かな行為に過ぎないと由紀江は思う。
悪く言えば排泄器官に過ぎないモノを口に含ませるなど、愛情の無い所以ではないのか。

実際に由紀江の今までの性行為のなかで、そう云う行為を要求されたことはなかった。
性交とは、生殖という目的を除けば、お互いの愛情を確認しあうための行為だ。
お互い、裸になって腕の中で抱き合えればそれでいい。

けれど、「愛情のかけらも無い、己を満足させるだけ」の場面は、現実に、
そしてひどく屈辱的に、由紀江の唇に触れているのだった。

男は由紀江の頭頂の髪を鷲掴みにすると、一気に前に引きよせようとする。
左手で己の醜いモノをしごきながら、由紀江の硬く閉じられた唇に押し付ける。
由紀江は、頭髪を引き抜かれるかのような痛みを覚えながらも、
首をふりながら押し付けられた肉棒を振り払う。
支点を逸らされた肉棒は、左右の頬を摺るが、それでも男は執拗に由紀江の口内を狙ってくる。

どのくらいの時間、そういう空しいやり取りを続けていたのだろうか。
気が付くと、男の鼻息がひどく荒くなっているのを感じる。

そして男が、うなり声を上げた直後、熱い何かに襲われるのを感じた。
唇の周りの不快な湿り気。
その粘ついた液体は、重力に引きずられるようにゆっくりと、頬を滴り落ちていく。
由紀江の形のよい顎に、白濁の軌跡を残していく。
由紀江は恐る恐る眼を開けると、目の前に、縦に口を開けたような醜悪なモノが
据えられていた。その口からは、白い白濁の名残が氷柱のように漏れ落ちている。

男は、精液でべたついた肉棒を、由紀江の頬に擦り付ける。
口内の陵辱を果たせなかった恨みを始末しているかのように、丹念になすりつける。
肉棒に触れる柔肌を存分に堪能したのだろうか、
男は、へへ、と乾いた笑いを残し、大通りの方向に走り去っていた。

 

由紀江は呆然からゆっくりと現実に返っていく。
恥辱に火照った体が熱い。
屈辱に滲む目頭が熱い。

唾液とともに、唇に残る精液を吐き出した。
汚らわしい、恥辱の痕を拭うように。
何度も、何度も。

赤い月は再び薄い雲に隠されていた。

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