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  • ハッピーメール【18禁】

騎士リリスの受難

「とりあえず、アズルダールに着くまでの辛抱だ」
エリウス王国王室騎士団の第三部隊隊長であるリリス=アスフィートはそうつぶやいた。
若干23歳の女の身でありながら、数十人の部下をしたがえる部隊長となったのは彼女の父親が、騎士団を統べる団長であるというだけではなく、その卓越した剣の腕前があったればこそである。
16歳のとき自ら騎士団への入団を志願し、18歳の頃には、団の中でも一、二を争う腕前となった。そして23歳となった今年、第三部隊長への昇進が決定したのである。
いま、リリスは敵国ゴドロフ公国の、輸送列車の荷室にいる。
いや、正確にはリリス以外に四名の部下もそこにはいた。
先の戦において形勢不利となった自軍の本隊を撤退させるため、リリスたち第三部隊はいわゆる“おとり”となって最後尾で戦った。
無事に本隊は撤退できたものの、リリスたちの部隊はほぼ壊滅状態となり、彼女と今いる部下の四人も捕獲されてしまったのである。
なんとか、隙をつき脱出をしたリリスたちは、この輸送列車にもぐりこんだ。エリウス王国との国境ちかくの「アズルダール」まで、これでいこうという
算段である。

「どれくらいかかるのでしょう?」
部下のひとりガイムが聞いてくる。
「心配するな。たぶん一時間から二時間ほどで到着するはずだ。とにかくそれまで敵に気取られないようにしなくては」
「は、はい。しかしこう狭いと・・・・・」
それはリリスも思っていた。
列車内にもぐりこんだのはいいが、どこか身を隠す場所をと探しているうちに、敵兵に見つかりそうになり慌ててこの荷室に隠れたのである。
しかし、五人は狭すぎた。よくて三人、ぎゅうぎゅうに詰め込んで四人というような狭さの荷室に五人である。はっきりいって全く身動きできない状態であった。
しかもリリスにとって不幸だったのは、荷室に入るときの順番のせいで、彼女を中心にまわりを部下の男たちが囲んでしまうような形になってしまったことだ。
いくら、部下であるとはいえ男である。もちろんこんな状況でなにかよからぬことをしてくるような不心得ものはいないだろうが、ほとんど隙間のない密着状態でまわりを男たちに囲まれてしまうというのは、処女のリリスにとっては拷問にも等しかった。

「も、もう少し離れられないか?」
「申し訳ありません。これ以上は無理です」
右側に立つナディムが答える。
「息苦しいですか?」
左側でデミルが言う。
「い、いや、大丈夫だ。無理を言ってすまなかった」
リリスはそう言うが、実際は男臭さで目がまわりそうな状態であった。
屈強な男たちに混じって戦っているリリスである、少々の男臭さには慣れていた。しかしここまで密着した状態は初めてのことだったし、さらに捕獲されたとき甲冑などは、すべて剥ぎ取られている。
いまはリリスも他の部下たちも薄布を身に着けているだけにすぎない。このことがさらに彼女を気弱にさせていた。
そのとき、リリスの後ろでカダフが「しっ」と言った。
どうやら、荷室の外に敵兵が来たようである。
「なんだよ。こんなところにも見張りを置くのか?」
「上からの命令なんだから仕方ないだろう。まあ、逆に楽な仕事だと思えよ」
どうやら、この二人はこの荷室の見張りをするようだ。
(これは、物音もたてられんな・・・・・)
もっとも、ここまで身動きのとれない状態では物音のたてようもないが。

(とにかく、小一時間辛抱すれば)
「アズルダール」に着けば、二人ほどの見張りなら隙をついて逃げ出すこともできる。仮に追っ手が来ても、国境はすぐそこだ。エリウス領に入れば後はなんとかなる。しかし今見つかると国境までの距離を考えても逃げ切れる公算は少ない。
リリスは先ほどまでの男臭さなど気にならないくらいに緊張していた。
と、お尻になにかしらふれる感触を覚えた。
(なっ・・・・・?)
誰かの手がふれたようだ。もっともこんな状況下で、上官に対して痴漢行為をはたらくようなものがいるはずもないと思い直し、
(た、たぶん、手を動かしたときに偶然あたっただけだろう)
と考えた。
それが、証拠にほんの一瞬だけだったし、今はふれている様子もない。
が、そう思ったのもつかの間だった。こんどはふれた、というような感触ではない。完璧にさわっている。それもかなり堂々と・・・・・
(ま、まちがいない。こんなときになにを考えているのだ?バカものが!)
こんなときだろうが、どんなときだろうが上官に対して痴漢行為をはたらくような奴が、この四人の中にいるとは思えなかったが、誰かの手がリリスのお尻をなでまわしているのは事実であった。
(誰だ?いったい)
位置関係から考えて目の前に立っているガイムは考えにくい。
となるとナディム(右)かデミル(左)、本命はカダフ(後)ということになる。
(どうしてくれよう・・・・・)
リリスがそんなことを考えている間にも、痴漢行為をはたらいている手は、的確に彼女の女の部分へと攻撃の範囲をひろげてくる。
(ひっ・・・・・)
リリスは思わず声をあげそうになったが、ここで敵兵に見つかるわけにもいかず、すんでのところで飲み込んだ。
(と、とにかく、奴の手をとめなくては・・・・・)
リリスは、痴漢の手をつかみあげ睨みつけてやろうと、右手を動かそうとした

(なっ・・・・・う、うごかん・・・・・)
限りなく密着したこの状態では、右手は前にも後にもピクリとも動こうとしない。
(く、くそ・・・・・)
そうこうしている内に、痴漢の手は股布を乗り越え、彼女自身へと侵入してくる。
(じょ、冗談ではないぞ・・・・・)
さすがにリリスも焦りだした。なんとしても阻止しなくては・・・・・
しかし、気持ちとはうらはらに右手も左手も、拘束具をつけられたようにまるで動かない。
痴漢の手はついにリリスの女の部分をとらえ、あろうことか指を入れてきた。
(あっ・・・・・あ~ん)
声にこそ出さなかったものの、侵入者の指の動きに思わず反応してしまい身動きできない状態であるにもかかわらず微妙に腰を動かしてしまう。
(い、いかん・・・・・このままでは・・・・・)
イかされてしまうと思い、再度両手を動かして侵入者の腕をつかもうと試みる。
すると、先ほどはまるで動かなかった両手が、少しではあるが動いた。
(よ、よし!徐々にでも動かせれば、いずれつかまえてやる)
リリスは必死になってもがき、ときには指をのばしたり、ちぢめたりしながら両手を後へと少しづつ動かしていく。

痴漢は、とうとうリリスの股布を、脱がしにかかった。
(う、うそっ・・・・・ち、ちょっと・・・・・いくらなんでも・・・・・)
もう一刻の猶予もなかった。リリスは半泣きになりながら両手で痴漢の手をなんとか捕まえようとする。
もう少しで、右手が痴漢の手を捉えようとしたその瞬間、両側から妙に興奮した男の鼻息が感じられた。
(へっ?・・・・・)
と思ったときには、彼女の両手はナディム(右)とデミル(左)に掴まれ、彼らの股間へと導かれていく。
(な、なんなのぉ・・・・・いったい・・・・・げぇ勃起ってるぅ・・・・・)
どうも、リリスが両手を動かすことによって、彼らの男自身にさわってしまい、欲情させてしまったようなのだ。
痴漢行為をやめさせようとしたら、自分が痴女行為をしちゃってたというシャレにもならない状況である。
(そ、そんなアホなぁ・・・・・)
リリスはもう半分あきらめ、されるがままの状態になっていた。

すると、今度は前の方で男の鼻息が聞こえ出す。
(ま、また・・・・・)
いままでリリスの豊満な双乳の感触を自分の胸板に感じながらもがまんにがまんを重ねていたガイムであったが、上気した彼女の表情を間近に見てついに限界が来たようである。
両手を徐々に這わせながら、そのふくらみに手を伸ばしてくる。
(あぁ~ん・・・・・もう駄目ぇ・・・・いったいこの列車はいつアズルダールに着くのォ~)

その頃、荷室の外の見張りのゴドロフ兵たちだが。
「あれ、列車止まってないか?」
「あぁ、なんか前の駅で飛び込み事故があったみたいだ。二、三時間はおくれるんじゃないか」
リリスの受難はまだ終わりそうになかった・・・・・

「おい、お前たち。隊長が呼んでるぞ」
見張りをしている二人のところへ、別の兵がやってきてそう告げた。
「隊長が・・・・・?」
「なんの用だろ?」
二人はいぶかしげに尋ねる。
「俺もくわしくは聞いてないが、ここの積荷のことらしいぞ」
「なにが入ってるんだ。ここに」
「知らんよ。例の飛び込み事故で到着がおくれるから、なんか対処しないといけないらしい」
「二人ともか?ここの見張りはいいのか?」
重要な積荷なら、代わりの見張りがいるのだろうが、特に必要はないということだった。
「あまり、時間はとらせんといってたし、そんなに重要というほどのもんでもないみたいだぞ」
「変な積荷だな。重要じゃないのになんか対処しないといけないのか?いったいなにが入ってるんだ」

外でそんな会話がされているころ、荷室の中のリリスはかなり大変な状況になっていた。
狭い密室の中で、部下の男たちと身動きがとれないほど密着し、ナディム(右)とデミル(左)に両腕をつかまれ、強引に彼らの股間へ手を突っ込まされている。
しかも、二人は自分の反り返った肉茎を握らせ、無理やり上下にしごかせていた。
さらに後ろからは、この状況をつくりあげた最大要因の痴漢の手が(とりあえず、カダフの手でほぼ決まりだ)リリスの股布を脱がせようと暗躍している。
彼女が着けている股布は両側を紐で結ぶタイプで、いままさに右側の紐がほどかれたところであった。
股間に力を入れてなんとか落ちないようにしてはいるが、左側の紐がはずされてしまうのは時間の問題で、そうなればいくら力を入れていても強引に引っ張られれば、すぐ引き抜かれてしまうだろう。
リリスは紐を堅結びにしなかったことを後悔したが、後の祭りであった。
加えて前からは、ガイムが彼女の豊満な双乳に狙いをさだめて、下から少しづつ手を這わせてくる。
手をあまり動かせないのは全員同じなのだが、ガイムは上半身を狙っているため、目的地への到着がおそくなっているのだ。
ヘソのあたりから、徐々に徐々に這い上がってくる感触は、まるで得体の知れない生き物に身体を侵蝕されているような錯覚に陥らせる。
普段リリスは、その大きな自分の胸をさらしでギュウギュウに巻き隠していた。戦さにおいては邪魔になりこそすれ、役に立つことはなにもないからだ。
だが、今日は薄布を一枚羽織っているだけで、甲冑はもちろんさらしも巻いてはいない。
リリスは迫り来る恐怖にいまにも泣き出しそうだった。
(こいつら・・・・・人が声を出せないと思って調子にのって・・・・・)
無事に脱出できたら、こいつらみんな粛清だ。
そう強がっては見たものの状況としては悪くなる一方で、下手をすれば貞操の危機ですらあるのだ。
(も、もしそんなことになったら・・・・・)
舌をかんで死んでやる。
そんなことを考えている間も、四方の状況が好転するはずもなく、ますます悪化の一途をたどっていた。

特に胸を狙うガイムの指は徐々に高度をあげており、ついにはふくらみのふもとの地点にまで到達していた。
(ひっ・・・・・やめて・・・・・お願いよぉ)
リリスはあまりの恐怖に、“お願い許して”とばかりに眼前のガイムの顔を見上げる。
だが、それが却ってガイムの欲情を誘ってしまう結果となった。
屈強な男たちがそろう騎士団の中でもトップクラスの剣の腕前を持ち、颯爽と原野を馬に乗り疾駆していく。そんな彼女を普段見ているだけに、涙で潤んだ瞳をこちらに向け、許しを乞うように見つめてくるリリスの表情は、ガイムの嗜虐心をおおいに煽るのだ。
勢いづいたガイムの指は、とうとう三合目あたりにまで達し、禁断の突起まであとわずかまで迫っている。
(いやぁーーーーだめだめだめぇぇぇぇぇ)
ついに、ガイムの指はその先端部分をとらえ、ピンピンと弾くように微妙な刺激をあたえてくる。
直属の部下たちから、よってたかって辱めを受けるというような異様な状況に、先刻からリリスの官能はかなりたかぶっており、先端の乳首も痛いほど充血していた。そこを、刺激されたのだからたまらない。
リリスの秘唇からは、信じられないほどの大量の蜜が溢れかえっていた。
(あぁ~ん、も、もういやぁ・・・かんべんしてぇぇ)
そんな彼女の願いなど、獣欲の権化と化した男たちに届くはずもなく、凌辱の嵐がやむことはなかった。
ガイムの乳責めは本格的になり、たわわに実ったふたつの果実をやわやわとモミモミしていく。それはまさしく“揉みしだく”という表現がぴったりであった。
(くぅ~ん、う~ん・・・あんっあんっ・・・だめぇ。これ以上されたら狂っちゃうぅぅ)
誰にもふれさせたことのない双乳を征服され、いままで経験したことのない快感が彼女を襲う。

一方、リリスがガイムによる乳責めに意識が集中している間も、後ろからの痴漢の手(おそらくカダフ)は、着実に股布の左の紐をはずしにかかっていた。
ゆっくりではあるが確実にほどいていくその指先は、ついにリリスの禁断の扉を開けるカギを手に入れた。
そう、左の紐がとうとうはずされたのだ。
あっ、と思ったときはおそかった。
いままで、乳責めに意識がいっていたため、下半身の守りが手薄になっていたリリスの股間は、痴漢の手(きっとカダフ)に、なんなく股布を抜き取られてしまう。
ほとんど用をなしていなかった股布とはいえ、あるとないでは大違いで、剥ぎ取られてしまうとこれほど心細いものはなかった。
恐れていたことが現実に、起こりそうであった。まさに貞操の危機。23年間守り通してきた、純潔がまさかこんなところで破られることになろうとは。
(ああ~ん、どうしよう、お願いそれだけは・・・)
リリスは最後の抵抗を示すため、股間にグッと力をこめた。体勢を立て直し、城壁の守りを固める。
(そ、そう簡単に、侵入はさせない)
蟻の穿った穴からでも堤防は決壊する。何人たりとここを通すわけにはいかなかった。

だが、邪悪なその手(絶対、カダフ)は、彼女の予想を上回る行動に出た。
侵攻の手を別の場所へと移したのだ。
そう、裏門へ・・・
正門の守りを固めていたリリスではあったが、予想外の敵の攻撃にパニック状態に陥った。
(う、うそよぉ~、ど、どこをさわってるの!?)
侵入者の手(だからカダフだって)は菊門周辺をなでまわし、さらには秘唇から溢れでた蜜をその部分にぬりたくる。
(ど、どうする気・・・・・まさか、まさか・・・・・!)
じっくり揉みほぐされた菊門に、凌辱者(カダフです)は指を埋没させていく。
(ぎィゃぁぁぁぁ・・・・・)
あまりのおぞましさに、リリスは発狂しそうになった。いまのいままで排泄器官としか考えていなかった場所、しかも自分自身ほとんどふれたことのない場所に、他人のいや直属の部下に指を入れられたのだ。おかしくなるなという方が無理である。
(いやぁ・・・・・これは夢よ・・・・・悪い夢を見てるんだわ)
そんなリリスの願いもむなしく、悪魔(カダフ)は、彼女の菊門からじっくり、ゆっくり指を出し入れする。
そんな抽送をされるうち、リリスは不覚にも快感を覚えてくる。
(うそよ・・・・・こんな・・・こんな・・・いやぁあ、助けて、おかあさ~ん)
自分自身信じられない官能の渦に巻き込まれ、思わず母に助けを求めてしまう。

前では肉欲の権化と化したガイムが、首をちぢめ器用にリリスの乳首にしゃぶりついている。さらには股間から肉茎を取り出し自らしごきはじめた。
両側の二人は指でしごかせるだけではあきたらず、ナディム(右)は唇をデミル(左)は左耳を、それぞれ犯していく。
(うぐっ、ふんぐ・・・・・)
傍若無人な部下たちの凌辱を受けるうち、リリスは意識が吹っ飛び快感に脳みそがとろけそうになる。
後ろのカダフも、ついに股間から自らの肉茎を取り出した。しかし、挿入するためには一旦しゃがまねばならず、この密着した状態でそれを行うには無理があったため、すぐにあきらめ自分でしごきはじめる。

崩壊はすぐそこまで近づいていた。
リリスの官能はピークに達し、すでに栄光ある騎士団の部隊長としてのプライドも女としてのたしなみも忘れ、ただひたすら快感に身をまかせている。
(あぁん・・・あぁん、だめ・・・狂っちゃう・・・わたし・・イッちゃうぅぅぅぅ)
「あぁぁぁぁぁぁんんん・・・・・イッ、イクぅぅぅぅ」
ついに耐え切れなくなり、リリスは声に出して叫んでいた。
さらに、緊張の糸が切れたのか、放尿までしてしまうのだった。
それとほぼ同時に男たちも限界を迎え、彼女の顔といわず、身体といわず欲望の白い毒液を吐きだしていく。
荷室内はさながらソドムの市の様相を呈していた。

その頃、隊長に呼び出された見張りの二人は、積荷の件を聞いていた。
「積荷っていうのは生き物なんですか?」
「そういうことだ。しかしまあ安心しろ。いまは麻酔で眠っているし、特に凶暴というわけじゃない。ただ・・・・・」
そういって隊長は、タバコに火をつける。
「女には受精しようとしてくるから、そこがすこしばかり危険だな」
兵のなかにももちろん女性はいる。襲われては大変である。
「まあ、麻酔が切れるようなことはないと思うんだが、到着が不慮の事故でおくれる。用心のためにあと一時間ほどしたら麻酔を打っといてくれ」
「我々がですか?」
「そうだ」
見張りの二人は顔を見合わせ、ため息をつく。
「しかし、なんでそんな生き物を・・・・」
「お前たちも知ってるだろう。アズルダールの例の化学者」
「あぁ、あのキチガ・・・・いや天才化学者・・・・・」
「奴には、軍部としても色々世話になってるからな。ご注文の品をお持ちするというわけだよ」
隊長はそういって肩をすくめる。
「どんな生き物なんです?」
「お前たちも、あのセンセイの趣味はしっとるだろ」
二人はほぼ同時にこういった。
「触手」

不心得ものの部下たちに凌辱の限りをつくされ、全身に白濁をぶっかけられたばかりか、自ら放尿までしてしまったリリスは、荷室のなかでグッタリしていた。
(あぁあ、もう・・・死にたい・・・・・)
まわりでは不心得ものの部下たちが、満足気な顔で立ったまま寝息を立てている。
(こいつらぁぁぁ・・・・・)
そうだ、死んでなるものか。絶対王国に逃げ帰り、こいつら全員粛清してやる。特にカダフは許さない。
リリスがそう闘志を燃やしていると、眼前のガイムの後ろでなにやらウネウネ動くものが目に入った。
(えっ?・・・・・なに・・・・・?)

「まあそういうことだから、万事よろしく頼む」
「はあ・・・・・」
二人は仕方ないかと、その場立ち去ろうとした。
「一応いっとくと、麻酔はきいてるが奴の好物の匂いがしたら、起きだすかもしれん」
「好物?」
「男の精子・・・・・ザーメンだよ」
「うえぇ、気持ち悪い・・・・・」

「いやだ・・・・・なによこれ・・・・・ちょ、ちょっとお前たち・・・・起きろ!!!」
荷室ではリリスがシャレにならない事態を迎えていた。
なにやら、見たこともない生き物がスルスル触手をのばし、リリスの脚に絡ませてきたのだ。さらに別の触手が両腕を捉え身動きできないように拘束する。
「ちょっと・・・・待ってよ・・・・・なんなのよいったい!?」
触手はリリスの全身にぶっかけられた部下たちの白濁をすすり取っていく。
「こ、こいつ。こんなのが好物なのか?」
きれいにすすり取ると、触手は次のターゲットに向けて侵攻を開始した。
受精を行うために・・・・・
「いっ・・・・いやぁぁぁぁ・・・・・助けてぇぇえぇ」
リリスの受難はまだおわりそうになかった・・・・・

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